ケージ:
底面積が45cm×30cm以上は必要になります、高さは低くても大丈夫ですが、 バスキングライトの位置や脱走の危険も考慮すると35cm程度はあるとよいです。 また余程の高さがないと脱走する可能性が高いので、できれば専用の爬虫類ケージか 爬虫類用の水槽蓋を用意してください。 床材: あるもので大丈夫ですが、保水性の高すぎるものは避けた方がよいと思います。 当方では、ヤシガラ土・ホワイトサンド・ノンダストフレーク・赤玉土などなど・・・ ありものを色々使っています。
シェルター:
ウェットシェルターがあれば隠れ家兼水場として使えます。(カビには注意) ペア飼育の際は喧嘩の避難場所にもなるので必ず入れてください。
水場:
必需品です。できるだけ毎日水を変えるようにして下さい。
ライト:
保温球のみでも問題ありませんが、紫外線もあると良いと思います。 小型の爬虫類ですので光量は最小のもので良いです。
餌:
コオロギ、レパシーなどのクレスフード等を2~3日に1度程度で大丈夫です。 複数飼育の場合は、小さいうちはなるべくこまめにあげないと喧嘩をすることがあります。 どちらをあげるときも、必ずカルシウムをまぶしましょう。 ビタミンD3も適度にまぶしてください。 我が家では、同時に摂取できるミネラオールIを使用しています。 日々のお世話: 週に2、3度の給餌と水換えだけで十分飼育できます。 季節によってコオロギを食べなくなったりするので、その時はクレスフード等流動性の餌を 舐めさせると良いです。(ベビーからヤング期は毎日餌をあげるようにしましょう。)
温度・湿度:
成熟したカナヘビは寒さには強いですが、高温には弱いため夏場にケージ内全体が 30度近くにならないよう気をつけてください。理想は25度からホットスポットにかけて 30度シェルター内で23~24度くらいだとよいです。 湿度は、特に拘って設定する必要はありませんが多湿より乾燥を好みます。 皮膚の弱い種では多湿環境による菌繁殖で皮膚病を発症することもあります。
病気について:
小型の爬虫類であるため、症状がでてからの対処は難しいです。
そのため、
・餌の時にダスティングをする。
・定期的に糞を掃除する。
・水はできるだけ毎日交換する。
・温度・湿度に注意する。
これらを徹底していれば基本的に病気にかかることは少ないです。
注意事項:
基本的にカナヘビは丈夫な爬虫類ですが、気を付けるべき事は脱水、高温、喧嘩です。
特に脱水と高温は同時に生じる場合も多く、バスキングライトの熱量には気をつけてください。
体の小さい爬虫類ですのでマイクロサン28W程度で充分です。
また夏場の日光浴はカナヘビにとって強すぎるため、無理に外に出す必要はありません。
次に喧嘩ですが、ペア飼育するにあたり発情期に喧嘩して尻尾や指・腕を噛みちぎってしまうことも あります。雌が交尾を受けいれる場合は大丈夫ですが、産卵の準備ができずそのまま殺されてしまう こともありますので、雄が発情し雌に攻撃し始めた場合はよく観察して、雌が怪我をしている様でし たら一旦単独飼育に切り替える方が良いです。
若い個体は血気盛んで交戦的なことも多いです。
1年、2年・・と年を重ねることで今まで相性の悪かったペアに問題がなくなったりもしますので、 気長に待ってあげることも大切だったりします。
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